山と映画

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ネタバレ映画感想、登山ネタ中心のお気楽雑記ブログ

映画「美女と野獣」ネタバレ感想:汚れた心のおっさんに教えてくれた……真実の愛!

美女と野獣

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満足度 ★★★★☆

 

世界興行収入10億ドル超のディズニー実写映画「美女と野獣」。ミュージカル映画としては史上最高とか!? ぶっちゃけディズニー映画はどこか苦手だったけど、本作でそんな印象が吹っ飛んだ! そして心が洗われた……

 

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解説&予告

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名作ディズニーアニメ「美女と野獣」を、「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化。「ドリームガールズ」のビル・コンドンがメガホンをとり、呪いで野獣の姿に変えられた王子と美しく聡明なヒロインのベルが惹かれ合っていく姿を描く。魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。魔女が残していった1輪のバラの花びらがすべて散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、永遠に人間に戻れなくなってしまう。希望をなくし失意の日々を送っていた野獣と城の住人たちの前に、美しい町娘ベルが現れる。自分の価値観を信じて生きるベルは、恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気づいていく。王子役をテレビシリーズ「ダウントン・アビー」のダン・スティーブンス、町一番のハンサム男ガストン役を「ホビット」シリーズのルーク・エバンスがそれぞれ演じるほか、燭台のルミエール役でユアン・マクレガー、時計のコグスワース役でイアン・マッケラン、ポット夫人役でエマ・トンプソンが出演。

美女と野獣 : 作品情報 - 映画.com

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映画「ねこあつめの家」ネタバレ感想:「大切な事はねこが教えてくれた」←マジでこれだった

ねこあつめの家

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満足度 ★★★★☆

 

累計1900万ダウンロードの人気アプリがついに実写映画化! ごめん「ねこあつめ」はやったことが無い……

 

【鑑賞前】

「猫あるある」をふんだんに盛り込んだまったりゲームということ位しか分からないまま鑑賞…初見の人にもやさしいといいなぁ…

 

【鑑賞後】

……笑いあり涙ありでめちゃくちゃ面白いじゃねーか!!!

 

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映画「ブルーハーツが聴こえる」ネタバレ感想:特色の違うオムニバス6作品!ブルーハーツ要素が薄いのは内緒…

ブルーハーツが聴こえる

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満足度 ★★★☆☆

 

「THE BLUE HEARTS」が2015年に結成30周年というをきっかけに制作された本作。

監督や制作陣も異なりそれぞれカラーが違うので、ぶっちゃけ面白いかどうかは好みによるとしか言えない! 個人的に最後の「1001のバイオリン」がとても良かったので星三つ。

 

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      • 「ハンマー(48億のブルース)」
      • 「人にやさしく」
      • ラブレター
      • 少年の詩
      • ジョウネツノバラ
      • 1001のバイオリン
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解説&予告

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1995年に解散した伝説のパンクバンド「THE BLUE HEARTS」の楽曲を、李相日、清水崇ら6人の監督が自由な解釈で映像化したオムニバス映画。同棲して3年になる彼氏の浮気現場を目撃してしまう女性の苛立ちを描く「ハンマー(48億のブルース)」(主演:尾野真千子/監督:飯塚健)、執筆中に自身の高校時代へタイムスリップし、片思いの相手と再会する脚本家を描いた「ラブレター」(主演:斎藤工/監督:井口昇)のほか、「人にやさしく」(主演:市原隼人/監督:下山天)、「少年の詩」(主演:優香/監督:清水崇)、「ジョウネツノバラ」(主演:永瀬正敏/監督:工藤伸一)、「1001のバイオリン」(主演:豊川悦司/監督:李相日)の6編で構成。

ブルーハーツが聴こえる : 作品情報 - 映画.com

 

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映画「人生タクシー」ネタバレ感想:近いようで遠い国、なんとなく怖いイメージのイランを少しだけ好きになれる映画。

人生タクシー

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満足度 ★★★☆☆

 

パナヒ監督やイランについての予備知識があれば、もっと楽しめたのかもしれない。正直、何が良くてこの映画がベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得したのか僕には分からないが、普段目にすることのないテヘランの街や人々の様子を見ることが出来たので満足した……なんて、あまり面白くなかったみたいに言っているけれどこんな映画は初めて観た。そしてオチも含めてしっかり映画として成り立っているのが凄い。テヘランいいよテヘラン。

 

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解説&予告

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イランのジャファル・パナヒ監督が、タクシーの乗客たちの様子から、厳しい情報統制下にあるテヘランで暮らす人々の人生模様をドキュメンタリータッチに描き、2015年・第65回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した作品。カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭で受賞歴を誇る名匠で、反体制的な活動を理由に政府から映画監督としての活動を禁じらてもなお、自宅で撮影した映像をもとに映画「これは映画ではない」を発表して話題を集めたパナヒ監督。今作では活気に満ちたテヘランの町でパナヒ監督自らタクシーを走らせ、さまざまな乗客を乗せる。ダッシュボードに置かれたカメラには、強盗と教師、海賊版レンタルビデオ業者、交通事故にあった夫婦、映画監督志望の学生、政府から停職処分を受けた弁護士など、個性豊かな乗客たちの悲喜こもごもが映し出され、彼らの人生を通してイラン社会の核心へ迫っていく。

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映画「グレートウォール」ネタバレ感想:イーモウワールド全開!アクションも凄いけど”信任”という素敵な言葉に出会えるよ!

グレートウォール

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満足度 ★★★★☆

 

こういうの好き。モンスターVS人類と分かりやすい構図にキングダムや三国志のような中華フレーバー、そして主演が何故かマット・デイモンという、そのアンバランスがいい。「なぜ中華の映画で白人が主演?」など賛否両論あるそうだけど、「こまけぇこたぁいいんだよ」な僕は凄く楽しめた!

 

 

解説&予告

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「HERO」「LOVERS」などの武侠映画から「初恋のきた道」「単騎、千里を走る。」といったヒューマンドラマまで幅広い作品を手がけ、2008年の北京オリンピックで開幕式の演出も担当した中国を代表する巨匠チャン・イーモウが、「ジェイソン・ボーン」シリーズで知られるハリウッドスターのマット・デイモンを主演に迎え、万里の長城を舞台に繰り広げられる壮絶な戦いを描いた中国・アメリカ合作のアクション大作。金と名声のためだけに強大な武器を求めて世界を旅し、万里の長城へとたどり着いた、デイモン扮する傭兵ウィリアムが、60年に一度現れる圧倒的な敵を前に団結して戦う仲間と出会い、その中で戦う理由を見出していく。長城を守る司令官役でジン・ティエン、長城に潜む謎めいた男でウィレム・デフォーらが共演。

グレートウォール : 作品情報 - 映画.com

 

監督

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監督はこの方、チャン・イーモウ。

イーモウワールド全開! なんて言っておいて監督の映画はこれが初めて。チャン・ツィイーを世界に送り出したなんて説明を見て、「おぉ」と思った程度。いいのいいのこれから覚えていけば。本作で少し監督の世界観を垣間見えた。こういう監督好き。

 

中国・西安出身。北京電影学院撮影学科を卒業後、チェン・カイコー監督の作品に撮影監督として参加する。監督デビュー作「紅いコーリャン」(87)でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞。ベネチア国際映画祭では「秋菊の物語」(92)、「あの子を探して」(99)が金獅子賞を受賞し、カンヌ国際映画祭では「活きる」(94)が審査員特別グランプリと、3大映画祭で高い評価を得る。文化大革命後にデビューした「第5世代」の監督のなかでも、ずば抜けた存在。多くの作品に女優コン・リーを起用し、「初恋のきた道」(99)ではチャン・ツィイーを世界に送り出した。02年の娯楽大作「HERO」で新境地を開拓し、米アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。05年には高倉健を主演に迎えた日中合作映画「単騎、千里を走る。」も製作。08年の北京五輪では開会式・閉会式の総合演出を担当した。

チャン・イーモウ - 映画.com

 

キャスト

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主演はみんな大好きマット・デイモン。最近は地球外惑星で遭難する役ばかりのイメージなんだよなぁ・・・僕の彼へのイメージはやっぱりオーシャンズシリーズのマット・デイモン。あぶない刑事の仲村トオルポジションのような後輩キャラ。そんなマット・デイモンも47歳。意外といっててびっくり、でも本作では年齢を感じさせない体のキレを披露していたのでご安心を。

 

 

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そして紅一点のリン隊長役にジン・ティエン。先日の「キングコング:髑髏島の巨神」での学者然とした雰囲気とは打って変わり、本作では男らしさ全開の禁軍の隊長役で出演。本作はオーディションで勝ち取った模様。そして驚きなのが英語での演技は初だとか。この作品の為にロスに越し、自分で英語の先生を雇って流暢な英会話を身に着けたらしい。凄いよねぇ。こういうの知ると応援したくなる。

 

 

その他

・マット・デイモン  ウィリアム・ガリン

・ジン・ティエン  リン・メイ司令官

・ペドロ・パスカル  ペロ・トバール

・ウィレム・デフォー  バラード

・アンディ・ラウ  ワン軍師

 

感想

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ストーリーはとても簡単で60年に一度、人類を戒めるためにモンスターの饕餮(とうてつが首都目がけて突撃してくるっつーのを手前の万里の長城で食い止める話。このモンスターのキャラデザもいい感じにキモくて怖い。目の位置をあそこにした意味ね…

 

ハリウッドでは「なぜ主演が白人のマット・デイモンなんだい?」と随分いじられていた模様。おかげで珍品扱いだとか…なんていう記事を読んだ。

そりゃあそうなんだけど、ラストサムライのトム・クルーズだってサムライ映画に馴染んでいたことだし…僕は特に気にならなかった。むしろマット・デイモンで良かったよ! あの人イメージ的に弓矢が似合うもの(ウィリアムは弓が得意)。

 

そしてウィリアム(マット・デイモン)一行の禁軍への入り方や馴染んでいく様子も多少強引ではあったけど自然と言える範疇だった。友人で一緒に捕らわれたトバール(ペドロ・パスカル)や25年前から万里の長城に幽閉、というかもはや住人と化しているバラード(ウィレム・デフォー)についても欧米人ではあるけど浮いたりしていなかった。

 

そんな男だらけの戦場の中で目を引いたのがリン隊長ことジン・ティエン! 可愛かったね~。もはやマット・デイモンやその他はどうでもよくてリンちゃんが生き残るのか死んでしまうのかだけが心配だった。

 

だってさ、鶴隊だっけ? 万里の長城から敵目がけて槍だけ持ってミョ~ンてバンジーするんだよ? 「間違いなく死ぬだろwwwwwwww」と誰もが思うよね、あれは。

あれ考案したの誰だよ……この映画の中で違和感というか「何でwwwwwwwww」と思う点の二つのうちの一つがこれ。

 

結果、リンちゃんは最後まで生き残って北西地方の将軍に出世したので満足。マット・デイモンとロマンスになりそうな雰囲気もありつつ最後まで何もなかったのもいい。

 

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バンジーでミョ~ンな鶴隊の話が出たのでもう一つの気になったところ。

シャオ将軍(チャン・ハンユー)は何故自ら警備の薄い場所へ出向いたのか? リンちゃんも同行していたようだけど普通将軍自ら最前線へは出向かないよね? ここは何だか腑に落ちない…というかリンちゃんが司令官となる為に必要なシーンなんだろうけど、少し強引すぎた感があったなぁ。

 

ついでに言うと隊長がリンちゃん以外に三人いたけど、いくら生え抜きとはいえリンちゃんを指令に指名したというのもアレだよね…ほかの三人が無能なのかリンちゃんが別格過ぎるのか…

まぁ「こまけぇこたぁいいんだよ!」というやつだね。

 

なんてったってこの映画の見どころは戦闘シーンだもの! 各部隊ごとに色分けされた鎧なんて中二心をくすぐられるよね。正直リンちゃん以外の隊長達の活躍が足りなかったのは少し物足りなさを感じた…小隊、中隊レベルの隊長もキャラとして欲しかった! もっと言えば秦が誇る”六大将軍”、”三大天”、”怪鳥”などキングダムのような二つ名のあるキャラがいればもっと盛り上がったのに。男はこういうキャラ大好きだもの。

 

それ以外の戦闘シーンは適度にグロく、生々しさもあって良かったと思う。敵の饕餮(とうてつ)は言葉を話さない四足歩行の獣、女王制で女王をやっつければその他の仲間も死ぬ。イルカのようにエコーで意思疎通出来るという設定。ライオンやトラのように獰猛だけど、磁場を発する石に弱いお茶目さん。

この饕餮も自然破壊を繰り返す人間への復讐というメタファーなんだろうか。

 

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戦闘がこの映画の醍醐味というのは間違いない。チャン・イーモウ監督といえば「HERO」「LOVERS」はじめ北京オリンピックの開幕式も手掛けるアクション映画の巨匠、アクションが面白くないわけがない。同時に「初恋のきた道」「単騎、千里を走る。」というヒューマンドラマも得意…らしい。僕はまだ見たことないからね。

この映画を観て感じたどこか温かいモノの正体はきっとこれ。

 

はじめウィリアムは私利私欲の為に禁軍へ取り入るわけだけど、「信任(シンレン)」を学ぶ。一番好きなシーンはここかもしれない。

 

…壁にて

ウ「シンレン?」

 

リン「これは中国語で信頼する、信じるという意味だ」

リン「誠意をもって信頼する」

リン「信任が私たちの旗だ。私達は互いを信頼する。全てについて。どんな時でも」

 

ウ「うん、それはとてもいいことだと思う。でも俺は飛ばない。俺が生きてこれたのは俺がだれも信用しなかったからなんだ」

 

リン「人を信じることが出来ない人間は、誰にも信じてもらえない」

 

リンちゃんかっけぇ。

ウィリアムもこんなこと言ってはいたけど、ここの生活や戦い、リンちゃんの人間性に影響を受けてどんどんいい顔になっていく。ラストじゃすっかり”信任”を体現したような戦いをする。短い時間ながらウィリアムの成長も上手に描けていたと思う。

中国語って漢字二文字くらいで含蓄のある言葉を表せて便利だよね。

 

ということで、アクションも人間ドラマもバランス良く配合された作品でした。ちなみに僕は2D鑑賞したんだけど、IMAX 3D、MX 4D、4DX鑑賞の方が良いかもしれない。是非、巨大スクリーンでどうぞ。

 

 

ではでは

 

映画「LION ライオン 25年目のただいま」ネタバレ感想:タイトル回収が気持ちいい!ハッピーエンドで安心して観れるノンフィクション!

ライオン

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満足度 ★★★☆☆

 

「事実は小説より奇なり」という言葉を地でいく本作。アカデミー賞ノミネートというだけでも興味をそそられたし、デブ・パテルの成長ぶりも観てみたかった。彼はどうしたってスラムドッグ・ミリオネアのイメージが強いので、本作が新たな代表作になるといいよね。

 

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映画「夜は短し歩けよ乙女」ネタバレ感想:森見×湯浅ワールド全開で楽しめた!尺が足りないのが残念…

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「四畳半神話大系」「有頂天家族」などで知られる人気作家・森見登美彦の初期ベストセラー作品で、黒髪の乙女に思いを寄せる冴えない大学生の物語をユーモラスに描いた「夜は短し歩けよ乙女」をアニメーション映画化。監督は、テレビアニメ化された「四畳半神話大系」や「マインド・ゲーム」「ピンポン THE ANIMATION」など独特な表現手法のアニメ作品で人気の湯浅政明。同じく「四畳半神話大系」も手がけた、劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠が脚本を担当。シンガーソングライターのほか、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで役者としても人気の星野源が、主人公の声を担当した。所属クラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋心を抱く大学生の「先輩」は、「なるべく彼女の目に留まる」ことを目的とした「ナカメ作戦」を実行する日々を送っていた。個性豊かな仲間が巻き起こす珍事件に巻き込まれながら季節はめぐっていくが、黒髪の乙女との関係は外堀を埋めるばかりでなかなか進展せず……。

夜は短し歩けよ乙女 : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★★☆☆

 

賛否あるようだけど面白かった。TVアニメで放送しても楽しめるんだろうけど、僕はギュッと圧縮された映画の方が良かったんじゃないかと……というのも僕は森見登美彦作品がどうも苦手な節がある。本作の小説も読むには読んだが、正直少し辛かった…

ちなみに四畳半神話大系、有頂天家族はアニメで観た。原作は未読。

 

つまり僕の場合、森見作品という素材に湯浅(監督)フレーバーをまぶさないと面白さが半減してしまうんだと思う。キャラ原案の中村佑介氏の絵も好きなのも大きい。こんな人、他にもいるだろうか? さらにいうと四畳半より有頂天家族の方が好きだったり。

 

じゃあ何故観たんだ? という話だけど、単純に世界観が好き。京都という街も好きだし。とにかくあの奇想天外で洒落た雰囲気には中毒性がある。そんな世界を巨大スクリーンで思う存分堪能してみたいと思った。そうでないと雨の中わざわざお金を払って劇場に足を運ばない。結果、大正解だった。

 

原作発売は'06年、僕も読むには読んだが内容はほとんど忘れていた。だからこそ楽しめたのかもしれないけれど、原作では春夏秋冬で進行していく内容を映画では一晩で完結させるなどオリジナル脚本も多々ある。でも僕は覚えてないのでセーフ。一晩で完結したんだから、それこそ簡潔にまとまっていて観やすかった。

森見ファンからはこの改変に賛否が集まっているようで。

 

あまり覚えていないとはいえ、見始めると「あ~そうそう、確かそんな内容だったわ」とうっすら内容を思い出し始める。そして森見作品の共通点を発見し、その他の共通点を何となく探し始める。こんな観方が出来るのも森見作品の楽しさの一つだ。

樋口師匠、李白、偽電気ブラン、小津…あと何かあったっけ…

とにかく他の森見作品に出てくるアイテムや人々、こういったにくい演出は大好物。というか本作は四畳半神話大系の続編ということでいいのかしら?

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