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映画「ナイスガイズ!」ネタバレ感想:オーソドックスなアクションコメディ! 70年代にする必要あった!?

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ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウが共演し、「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督がメガホンをとったバディムービー。シングルファーザーで酒浸りの私立探偵マーチは、腕っ節の強い示談屋ヒーリーとコンビを組み、失踪した少女の捜索をすることに。そこへマーチの13歳の娘ホリーも加わることになり、3人で捜索を続ける。しかし、簡単に終わるはずだったその仕事は、やがて1本の映画にまつわる連続不審死事件、さらには国家を揺るがす巨大な陰謀へとつながっていく。3人は襲い来る殺し屋に命を狙われながら、事件解決にひた走るが……。

ナイスガイズ! : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★☆☆☆

 

オーソドックス。「あぶない刑事」を見ているようだった。そしてホリーちゃん(アンガーリー・ライス)が居なかったらもの凄いつまらない映画になっていたんじゃなかろうか?

 

同日公開している「愚行録」や「SAO」を観た方が良かったかもしれない…僕は映画を観に行く前に何も見ず、情報はなるべく入れないで観に行く。本作は今週公開の「ラ・ラ・ランド」主演のライアン・ゴズリングとラッセル・クロウが”W主演”というそれだけで観たようなもん。

 

原作があるかどうかは知らないけれど、これ今後もシリーズ化していくのかな? だとしたら次はレンタルで十分だわ。この手のコンビものってどちらかに強く惹かれたりするもんなんだけど、それも無かったなぁ…(あぶ刑事は柴田恭兵派)

 

というか本国では評判良いのかなこれ。舞台が1977年だからなのか、あえてやっているのか知らないけれどホランド(ライアン・ゴズリング)のジョークも滑っていたし…というか古いというか。あれで大爆笑するのは僕の世代でギリギリでしょう。実際映画館で笑っていたのもおっさん達のみ。今のヤング達にああいうノリは失笑されちゃいそう…とか何故か心配してた。

 

 

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僕は大体の映画は楽しめるし、ストライクゾーンだって広いと思っている。それなのになぜこんなに悶々としているのだろうとラーメンをすすりながら考えてみると、理由は二つ。

 

テーマが曖昧

 凸凹コンビとホリーちゃんの活躍を面白おかしく描いているだろうし、そこを楽しんでくれ! ってことなんだろうけど、それならなぜ1977年を舞台にしたんだろう? きっと’77にする理由がどこかにあるんだろうと思って観ていたけれど、イマイチ分かりにくくない? ’80年代前半から始まるデトロイトの衰退、”アメリカ自動車産業の危機”がテーマだったのかな?

 

それとも単純に脚本や監督の趣味? いずれにしても前者だとしたら別にその設定必要なくね?自動車産業関係なく現代でも制作可能だろうし…むしろ後者の方がスッキリしてる。「70年代のザ・アメリカな世界観を見てくれよ!」と。

 

結局最後まで何故70年代だったのか今一つ分からなかった。

 

敵の殺し屋がしょぼい

ジョン・ボーイ、オールドガイ、ブルー・フェイスと3人の殺し屋が出てくるのだが、、、あ、タリーという女秘書も敵だったので4人か。

本作はSFでもなければ、ド派手なアクションが売りの映画ではない。それでもさ、それでもこれは少しひどくないか?

 

ジョン・ボーイとオールドガイは見せ場もあったしまだいいよ、ブルーフェイスとタリーの雑魚っぷりったらもう…

僕の稚拙な説明じゃなかなか伝わりにくいけど、ブルーフェイスは敵でも何でもない一般人の運転する車に轢かれて重傷ENDだし、タリーに関しては床で滑って気絶…しかも自爆……えぇ…

 

あ え てなのかな? コメディ要素もある作品だからコミカルさを演出する上で、どうしても必要だったのかな…それにしては割とシリアスな場面で無理やり感が半端なかった。きっと観てる人みんな「えぇ…」てドン引きしてたと思う。

 

この二つが僕はどうも腑に落ちないんだと思う。

もっと分かりやすい設定でよかったのにーって。

 

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最初に言った通り、ホリーちゃんが居なかったらとてつもなくつまらない映画になっていた。それほどホリーちゃんの存在はこの映画にとって大きい。

やっぱり「ポンコツな父親×しっかり者の娘」という構図はどんなジャンル問わず良い。応援したくなるもの。というか要所で活躍するホリーちゃんが居なかったらホランドは一度ではなく何度か死んでるわ 笑

 

続編はレンタルでも構わないと言ったけど、ホリーちゃんがまた大活躍するならまた観に行ってもいいかもしれない。それ位、良くも悪くもホリーちゃんが際立っていた。これからが楽しみな女優さんだ。

 

このドリフの様なドタバタ劇が面白い! と人によっては思うだろうし、本作が大好きな人には申し訳ないが続編を取るのであれば、もう少しプロットを捻るなら捻る、アクションに寄せるなら寄せるで分かりやすくオナシャス。

 

 

ではでは