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映画「キングコング 髑髏島の巨神」ネタバレ感想:「不名誉より死…」これに全部持っていかれた 笑

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1933年に製作された特撮映画の古典「キング・コング」を筆頭に、これまでにも数々の映画で描かれてきたモンスターの王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作。神話の中だけの存在とされてきた髑髏島が実在することが判明し、未知の生物の探索を目的とする調査遠征隊が派遣される。島内に足を踏み入れた隊員たちは、あちこちに散らばる骸骨や、岩壁に残された巨大な手跡を発見する。やがて彼らの前に、神なる存在である巨大なコングが出現。隊員たちは為す術もなく、凶暴な巨大生物から逃げ惑うが……。「マイティ・ソー」シリーズのトム・ヒドルストンが調査遠征隊の隊長コンラッド役で主演を務め、「ルーム」のブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーらが共演する。

キングコング 髑髏島の巨神 : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★★★☆

 

「不名誉より死…」これに全部持っていかれた。なにせ突然だったので。キングコング自体は面白かった! 劇場で観たのは初めてだけど、やっぱり巨大生物モノは劇場映えするね。ワクワクを味わえてよかった。

 

大怪獣キングコングが巨大生物相手に大暴れ! みたいなところが当然目立つんだろうけど、戦争や環境破壊に対しての風刺映画でもある……とか昨日ラジオでちょこっと聞いていたので、頭の片隅にその言葉を置いて鑑賞していた。

で、「なるほどなぁ」と思った次第。

 

話は簡単、予告通り。勝手な人間たちが俺の住むこの島に突然現れて、爆弾を使いまくってめちゃくちゃにしにくる話。まぁ、そのおかげかどうかはさておき、俺の家族を殺した天敵のオオトカゲをこの手でやっつけることが出来たけどね。

人間も悪いやつばかりでは無いんだろうけど、正直もうあまり関わりたくはない……とかコングなら言うんだろうか。

 

何度もリメイクされているのでしゃーないが、毎度銃撃や爆撃されるコングもたまったもんじゃないよねぇ。かといって違った切り口にするのもキングコングじゃなくなっちゃうし…う~ん

…というかそんなことはどうでもいいんだよね。映画の話だ。

 

島では原住民から神として崇められているコング、一方でベトナム戦争帰りの兵士からは完全に敵認定。これはもうどうしようもないもんね。2チームでそれぞれ同じゴール地点を目指し、川を北上するんだけど原住民と第二次世界大戦でこの島に不時着し、そのまま居ついているマーロウ要する民間人チーム、多くの仲間をコングに殺され怒り心頭のパッカード大佐率いる兵士チームと、それぞれ目指し方が違ったのも面白かった。

 

観ている方としては、皆一緒に行動するより別れてくれた方が面白味が増すもんね。3チーム目、というか一人でゴールを目指すことになっちゃったチャップマンは生き残ってほしかったなぁ。

 

 

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自然の力の前では人間の力はあまりにも無力で…それは世界一の軍事国家の兵力や火力をもってしても同じこと。環境問題。これは人類が文明を築き始めてからずっと危惧すべきことで、昔からさんざん言われてきたこと。人類はいつかきっと大自然から大きなしっぺ返しをくらう。それは10年後、5年後、ひょっとしたら明日? なのかもしれないのだ……

 

頭の片隅に昨日聴いたラジオの話があったので、もうなんか色々と次から次に起こる出来事が全て環境破壊のメタファーにしか考えられなくなってたよ 笑

何だろうこの現象…

 

そんな考えを抜かせば、大怪獣対大怪獣の怪獣映画でもあるし大冒険活劇として単純に楽しめたのかもしれない。とりあえず男はデカいもの好きだよね。巨大ゴリラVSオオトカゲなんてめっちゃテンション上がったよね!?

別に戦わなくても、湖からのっそり現れた巨大な角が特徴のヌーみたいな動物、木に擬態していた巨大バッタや、なんかデカい鳥。そんな動物たちを見ているだけで割と満足した。もっと色々見たかったけどねぇ。

 

兵士さんチームは思ったより生き残って良かったよ。途中、自殺とも取れる一人でトカゲに向かっていったおっさん。プレデターで全く同じことしていたあいつを思い出す。というかオマージュかな?

兵士もいい奴ばかりだったのも印象的。そしてそれを束ねるパッカード大佐ですよ。サミュエル・L・ジャクソンて時点で「あ、死ぬんだろうな」って思ってた。そしてやっぱり死んだ。

 

サミュエル、ローレンス・フィッシュバーン辺りはどの映画でも「あ、また死にそうな役やってる」なんてイメージだわ。同じ黒人俳優でもデンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマンは死ぬイメージ無いのに。

 

あとは、男くさい映画になりがちな中でウィーバー(ブリー・ラーソン)の存在が輝いていた。最近の女優さんはほんと皆可愛いよね~。キングコングはヒロインがいないと成り立たないもんね。

 

それとウィーバーと行動を共にし、恋に発展しそうな相手コンラッド(トム・ヒドルストン)。この二人がヤロウだらけの汗臭い本作で唯一いい匂いを放っていた。

もう、よく分からんけどくっついちゃえよ。

 

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ラストもコングの天敵、オオトカゲをコング含む皆でやっつけて無事決着。’45年の第二次大戦終戦から髑髏島にいるマーロウも無事帰国することが出来た。というか日本兵役のグンペイことMIYAVIさんて思い切り大阪出身の日本人なんだね。そっちの方が驚きだよ。しかも同い年。是非これからも頑張ってほしい。

 

ラスト、なんだか続編がある雰囲気で終わったね。地球空洞説の話に沿って地球の核へでも行く可能性なのかな? センター・オブ・ジ・アース展開来そうだね。

その時は是非、同じメンツで撮影してほしい。嫌な奴もいたけど生き残りのメンツで嫌な奴は一人もいない。

 

映画館でいつまでやるんだろう。本作は是非、劇場で観てほしいなぁ。劇画チックなジャケットもいいよね~

 

 

ではでは