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映画「エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方」ネタバレ感想:鑑賞後、誰しもエイミーを好きなる! 元気が出るラブコメディー!

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コメディアン、女優、脚本家、プロデューサーなど幅広く活躍するエイミー・シューマーが主演、「40歳の童貞男」「ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン」のジャド・アパトー監督がメガホンをとったラブコメディ。母親を捨て離婚した父親に「一夫一婦は悪だ」と幼い頃から教えられたエイミー。父の影響から恋愛ができず、男性とは一夜限りと割り切って、奔放な日々を送っていたエイミーは、仕事で知り合ったスポーツ外科医のアーロンとの出会いから、自らの恋愛観や人生を見つめ直す決心するが、これまでの自分が邪魔をして、アーロンとの関係にも亀裂ができてしまう。自分を変えることを諦めかけていたエイミーは、ある行動に出る。エイミー・シューマーは、主人公エイミー役を演じるほか、製作、脚本を担当。「ルーム」でアカデミー賞を受賞したブリー・ラーソン、「フィクサー」のティルダ・スウィントンら実力派キャストが脇を固める。

エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方 : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★★★☆

 

下ネタがバンバン飛び交うアメリカンコメディど真ん中で面白かった! 正直、ラ・ラ・ランドよりこういう方が楽しめるわ。個人的にはジャケットで損している気がするなあ。主演のエイミー(エイミー・シューマー)、もうちょっといい画像あったでしょうに。

 

話は簡単、奔放なエイミーの恋物語だ。こういう女性にはこんな男性との相性がいいんだなぁと腑に落ちた。この映画を観て「エイミーすげえタイプだわー」と思う男性も多いかもしれないが、上から目線で言わせてもらえば少なくとも僕は嫌だなぁ 笑

それこそ酔った勢いで一夜限りならアリなのかもしれない。僕のストライクゾーンは広い。そんな僕でもエイミーに及び腰になってしまうのは、女性同士の会話もばっちり描かれているせいだろう。

 

とにかく自由なエイミー姉さん。雑食ですな。様々なタイプの男ととにかく寝まくる。一応マッチョな彼氏はいるものの本気じゃない。というか本気になれない。解説、予告にもある通りダメ親父の影響だ。やっぱり子供の頃に感じたことや体験したことって、その後の人間形成に凄く影響するよね。「なるほど、納得」と頷けるダメ親父っぷり。そら恋愛恐怖症にもなるわ。老人ホームに入所した後もその片鱗を見せつける。エイミーの毒舌は間違いなくこの親父の影響だろう。

 

そんなエイミーに惚れちゃうアーロン。エイミーとは対極の育ち方。いわゆるボンボンというやつだろうか。女性経験も三人、女性と寝たのは実に六年振りだとか。アーロンの登場から見ていて「これからもっと気持ち悪い感じになっていくんだろうか…」と思っていたけどそんなことは無かった。アーロンめっちゃいい奴。僕はもの凄く好感を持った。「アーロンのスペックならエイミーじゃなくても他にいくらでもいい人見つかるでしょ」と思わずにはいられなかった。

 

そんな対極の二人が惹かれ合うことになるんだけど、やっぱり人間自分が持ってないモノを持っている人に魅力を感じるんだなあ、とどこか腑に落ちた。

 

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エイミー・シューマーは女優でもありコメディアンでもあるらしい。そして脚本、製作からプロデューサーとマルチな人だ。本作でも主演のほか製作、脚本も担当していた模様。すごいよね、ググるとすぐ出てくるが強い女性筆頭のような人だ。

だから、なのか分からないが作中のエイミーはとてもナチュラルに見えた。もちろん女優なのだから演技も多分に含まれているだろうけれど。実際のエイミーとリンクしている点も多いのかもしれない。

 

そんなエイミーも父の死でかなりしおらしくなっていたね。父と喧嘩別れした直後に他界してしまったので後悔することも多かっただろう。話もここを起点にストレスの多い時間が増える。妹キム(ブリー・ラーソン)との喧嘩、アーロンとも大喧嘩、しまいに会社にインターンで来ていた未成年に手を出してクビ…不幸は手を繋いでみんなでやってくるなんて言うけど、悪いことは本当に一斉にくる。これはさすがに可哀そうだった。

 

でも裏を返せば毎日バタバタしていたエイミーが、自分と向き合ってこれからどうしたいのか、どうすればいいのかをじっくり考える時間が持てたということだ。人生って上手く出来てるよね。

 

結果、エイミーは自分の気持ちに素直になる。「これまでの経験はいい経験」と切り替えて生まれ変わろうとする。というかこう思った時点で生まれ変わっているね。妹には素直に謝りに行き、アーロンのことが本当に好きだと気持ちを伝える為チアリーディングを披露する。決して上手くは踊れていなかったけど、一生懸命練習したんだろうなというのは凄く伝わってきた。

 

アーロンへのサプライズの為なのだが、もしかしたら生まれ変わった自分のことも応援してあげたかったのかもしれない。

最後にダンクシュート出来ずにそのままマットへストンというオチもついてエンディング。

 

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初めはエイミーに対して「なんつー女だ 笑」と思っていたし、正直ルックスもあまり…なので期待していなかったけど、話が進むごとにどんどんエイミーのことが好きなっていた。こうやって皆自分のタイプとは違う人と気付けば結婚していたりするんだろう。

 

ジャケットだけ見れば「どこのB級映画だよ、てか誰?」と思うかもしれない。俳優さんよりレブロン・ジェームズが出ていることにびっくりするだろう。しかも演技もうまい。でもシアターから出るころにはすっかりエイミーに魅了されているという、なんとも不思議な映画だった。でも続編はいいや、一回でお腹いっぱい。胃もたれしそう。

 

「プラダを着た悪魔」や「エリンブロコビッチ」などとは全く違った方向の元気が出るお仕事、恋愛ムービー。女性だけでなく遊び回ってるパリピの男性諸君も奔放なエイミーに大いに共感出来るだろう。

 

それにしてもミニシアター系の作品ていいなぁ。

 

 

ではでは