山と映画

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映画「SING シング」ネタバレ感想:歌にダンス、アニメーションもヌルヌル動く! でもどこか物足りなさを感じる映画

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「ミニオンズ」「ペット」などのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオによる長編アニメーション。マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリーら豪華キャストが声優として出演し、レディー・ガガ、ビートルズ、フランク・シナトラなど誰もが知る新旧ヒット曲を劇中で披露する。人間世界とよく似た、動物だけが暮らす世界。コアラのバスターが劇場支配人を務める劇場は、かつての栄光は過去のものとなり、取り壊し寸前の状況にあった。バスターは劇場の再起を賭け、世界最高の歌のオーディションの開催を企画する。極度のアガリ症のゾウ、ギャングの世界から足を洗い歌手を夢見るゴリラ、我が道を貫くパンクロックなハリネズミなどなど、個性的なメンバーが人生を変えるチャンスをつかむため、5つの候補枠をめぐってオーディションに参加する。監督は「銀河ヒッチハイク・ガイド」のガース・ジェニングス。

SING シング : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★★☆☆

 

眩しいね。キラキラしていて真っすぐで。歌にダンス、アニメーションもヌルヌル動くので最後までテンポ良かった。ストーリーは小学生でも分かりやすい。でもおっさんには何だか物足りないんだよなぁ。

 

そもそも僕はイルミネーション・スタジオの制作作品とディズニーの区別すら曖昧だったので、特別ファンという訳でもない。しかしほぼ同時期にディズニー映画「モアナと伝説の海」が公開されていたので嫌でも比較してしまう。結論から言えば「モアナ」の方が僕は面白かった。両作品とも困難に立ち向かい、最後は苦難を乗り越えるポジティブな映画だ。でもベクトルがまるで違う。ファンタジー映画とミュージカル映画のように。

 

登場人物がもっと多いのかと思っていたけど、序盤15分位で把握出来てよかったよ…そしてとにかく次から次へとヒット曲がかかるので、心の中では一緒に歌ってしまう感じ。108分なんて本当あっという間だ。正直良いんだか悪いんだか分からないけどストーリーや各キャラの問題よりも、キャラが歌って踊っている姿の方がすぐに思い出せる。一年も経てばストーリーは忘れてしまいそうだ。

 

「ヒツジのエディのおばあちゃん、ナナ・ヌードルマンが出資して最後は劇場のオーナーになるんだろうな」と観客誰しも思っていただろうし、ゴリラのジョニーと父の熱い抱擁、ゾウのミーナが最後の最後で覚醒することやブタのロジータ、ネズミのマイクのくだりなど「きっとこうなるんだろうな」の予想通りの展開だ。「額面通り素直に受け止めて歌や踊りを楽しめや♪」って話なんだけど、もうひとひねり欲しかったと思う僕は欲張りなんだろうか……

 

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「モアナ」の方が面白いとは思ったけど、歌やダンスだけで言えば本作の方が好き。というか最早それメインで観る映画だ。予告でもあったけどヒット作に合わせてヌルヌル動くキャラ達が、とてもアメリカっぽくていい。5匹のリス? がきゃりーぱみゅぱみゅの”にんじゃりばんばん”をかけていたけので、「あ、このグループは日本のアイドル風の設定なんだ」と思ったが、最初は「北朝鮮の”喜び組”リスペクトかよ…怖いもの知らずだな」なんて考えていた。合っているかどうか知らないけれど…

 

そんな風に、まず第一にダンスや歌を楽しむ映画だと思うのでストーリーは丸投げで頭の中を空っぽにして観れる。ちなみに一番のお気に入りはゾウのミーナ。実力派人一倍あるのにメンタルがね……ああいう娘は本当に助けてあげたくなる。CVトリー・ケリー、歌上手すぎるだろ…

 

そしてエンディング後に「続編制作決定」ドーン! と出ていたのでまた2~3年したらまた日本で公開するんだろうね。この手の映画は劇場であまり観たことが無いので客層がイマイチわからなかった。「10代の若い女の子が行列していたら気まずいなあ」なんて思っていたんだけど、見たところ6:4位で約4割男性だった。

土日だと比率が変わるんだろうけど。子供が観たらテンション上がるんだろうなあ。

 

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本国アメリカだとヒット曲に合わせて、皆ノリノリで手拍子とかしながら観ちゃうのかな? この映画の場合それが正しい鑑賞方法かもしれないね。品行方正の日本ではそんな観かたする人はいないと思うけど。

 

ロスに居るころ、ラストサムライをチャイニーズシアターへ観に行ったんだけどその時はもう拍手や歓声が凄かった。僕はドン引き…というかカルチャーショックを受けたのを思い出す。今もアメリカではあんなノリで鑑賞するのが当たり前だとすると、本作は凄かったかもしれない。うるさそう 笑

 

前述通り、この映画は王道ストーリーなのでそこはあまり細かく考えず、かかる曲で体を少し横ノリしつつ軽く口ずさみながら観る映画だ。そして人によっては僕のように物足りなさを感じてしまうかもしれない。でも子供達には凄くおすすめ出来る映画。BDが出たら友達の娘にでもプレゼントしよう。

 

 

ではでは