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映画「ハードコア」ネタバレ感想:FPS未経験でも体感できるクレイジーな銃撃戦!好き嫌い分かれるんだろうなぁ…

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サイボーグ化された男性が愛する妻を救うべく壮絶な戦いに身を投じる姿を、主人公の一人称視点のみで描いた新感覚アクション。ロシア出身の新人監督イリヤ・ナイシュラーが制作したプロモーション映像がネット上で大きな反響を呼び、クラウドファウンディングによって長編映画化が実現。2015年トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門でプレミア上映され、ピープルズチョイス・ミッドナイトマッドネス賞を受賞した。見知らぬ研究施設で目を覚ましたヘンリー。彼の身体は事故によって激しく損傷しており、妻と名乗る女性エステルによって機械の腕と脚が取り付けられる。さらに声帯を取り戻す手術に取り掛かろうとした時、施設を謎の組織が襲撃。脱出を試みたもののエステルをさらわれてしまったヘンリーは、超人的な身体能力を駆使して救出に向かう。「第9地区」のシャルト・コプリー、「イコライザー」のヘイリー・ベネット、「レザボア・ドッグス」のティム・ロスらが出演。

ハードコア : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★★★☆ 

 

FPSをリアルで体感しているようでイイね! もっと酔うかと思っていたけどそんなことなかった。そしてロシアらしいエ口グロ映画で個人的には大満足。ヒロインが「マグニフィセント・セブン」ですっかりファンになったヘイリー・ベネットだったので尚更。気になったのはラスボス、エイカンの超能力設定はいらなかったんじゃね? というところくらい。

 

元はイリヤ・ナイシュラー氏という、パンクロックバンドのフロントマンの声掛けがクラウドファンディングサイトにされたのがきっかけなんだってさ。’13年以前からと考えると結構時間かかったんだね。公開が決まった時はさぞ嬉しかっただろうな~

 

そんな話は置いといて本編よ! 96分とやや短めながらもうずっと魅入ってた。冒頭の刃物で人体を妖艶に切り刻んでいくオープニングから「おぅふ……始まったなぁ」と、一気にどんな映画なのかを察知した。このOPの時点で目を背けちゃう人には少しきついのかもしれないね。

 

そんな少しグロいOPから今度はエステル(ヘイリー・ベネット)の登場。美人の白衣姿、そして何故かミニスカのセクシーな格好。そして流れるように始まるドンパチで早速FPS戦闘状態へ突入。冒頭の15分でこれでもかってほどロシアンムービーっぽさをぶち込んでくる。ハリウッドには無い荒廃した雰囲気というかなんというか、僕はこういうのが好きだ。

 

話の本筋は悪党に捕まった奥さんを助けに行くっつー話。途中、自分のクローンを培養しまくっている味方のジミーも登場し、一緒に敵ボスをやっつけに行く。ラスボスは前述したとおりモノに触れず動かせるというサイコ野郎。

でもぶっちゃけた話、ストーリーは割とどうでもよくて一番の見どころはやはりこのFPS視点での戦闘。96分中の殆どを占めているこの戦闘シーンこそがこの映画の真髄でしょう!

 

少し脱線するけど、カメラはその全てをGoProで撮影した模様。アクションカメラとして有名でスポーツやアウトドアとの相性もバッチリ。故にPOV方式(一人称視点で撮影)に多く用いられているカメラの一つ。何百時間とテスト映像を撮り試行錯誤したようだけど、最近のカメラは本当凄いよね。もっと上下にがくがくしちゃうもんかと思っていたけど全然気にならないんだもの。POVは高額なカメラ機材を使わないので経費も削減出来て一石二鳥なんだって。

 

GoPro 公式ウェブサイト - あなたの世界を撮影 + シェア - ホームページ

 

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一人称視点ということで本人のギミックがあまり見れないのはしょうがないんだけど、攻殻機動隊のような全身義体と同じだよねきっと。この技術、近未来で間違いなく普及するんだろうなぁ。

 

FPS視点、それに主人公ということで最後まで安心して観れたのは良かった。というかほとんどロボットなわけだし、まぁ死なないだろうと勝手に思っていた。

そしてその反面、敵や見方はバンバン死ぬね。もう主人公以外、全員死んだんじゃない? もはや清々しいと思うレベル。

 

銃撃は何となく想像つくけど、手榴弾は使っていて気持ちいいね。ピンを外して投げるだけなんだけど、面白いように敵が吹っ飛ぶ。投げ込まれた方はたまらんけどFPS視点だと臨場感たっぷりで殲滅を楽しめる。(楽しんでいいのか分からんけど…)

一番手に汗握ったのはカーチェイスの銃撃戦! 車は火だるまになって吹っ飛ぶわ、自分もぶっ飛んじゃうわでもう最高だった。これこれ、こういうのが観たかった! みたいな。

 

そして自分の奥さんだと思っていたエステルも敵だった…というオチで良かったと思う。その方がなんとなくロシアらしい。ロシア版叙述トリック。ロシア映画に出てくる美人は敵か味方か分かりにくいよね。あまりロシア映画観たことないけど。

でも個人的にはヘイリー・ベネットちゃんには正義の役をやってほしかった。

 

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まぁFPSをやっているのは、そもそも男性の方が多いだろうしこの映画はそんなFPSファンでも納得できるような作りになっているんだろう。なので、FPS経験の少ない女性が見たらただ単に見ずらいだけなのかもしれない。というか女性でこの映画観ている人いるんだろうか……ちなみに僕が観にいった今日は一人だけいたけども。

 

一つだけ言えるのは、間違いなく初めてのデートで観る映画じゃないということ 笑

いやFPSゲーマーどうしならいいのかも知らんけど…

それとストレス解消ムービーということ。とりあえず鑑賞後はスカッとした気持ちにはなれると思う。最近モヤモヤと悩み事がある人にはお勧めの映画。

 

 

ではでは