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映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」ネタバレ感想:ティム・バートン色強すぎィ!でもそれだけ…

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「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が、ランサム・リグズによる全米ベストセラー小説「ハヤブサが守る家」を映画化し、人とは異なる奇妙な能力を持った子どもたちが織りなす物語を描いたミステリアスファンタジー。周囲になじめない孤独な少年ジェイクは、唯一の理解者だった祖父の遺言に従い、森の奥にある古めかしい屋敷を見つける。そこには、美しくも厳格な女性ミス・ペレグリンの保護のもと、空中浮遊能力を持つ少女や透明人間の男の子、常に無口な双子といった、奇妙な子どもたちが暮らしていた。主人公ジェイク役は「ヒューゴの不思議な発明」で知られるエイサ・バターフィールド、ミス・ペレグリン役は「007 カジノ・ロワイヤル」「ダーク・シャドウ」のエバ・グリーンが務めている。

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★☆☆☆

 

うん、全体的にグレーな雰囲気の映画だった。アリスやチャーリーのチョコレート工場のように独特な色合いの世界観ではなくてどちらかというとスウィニー・トッドな雰囲気。

僕はティム・バートン作品の大ファンではないので、少し退屈に感じてしまった!

思えばチャリチョコ、スウィニー・トッドを観た時も「うん、ふつー」とか言っていた気がする。

 

なので、僕と同じように特別ティム・バートンが好きなわけではないという方はぶっちゃけDVDでもいいかもしれない。

映画館の大スクリーンでティムの世界観どーんっ!!! という訳ではない。

派手な雰囲気な映像美を期待していくと肩透かしを食らうことになる。

 

原作小説は未読なのでどこがどう変わったのかは分からないけれど、話は分かりやすい勧善懲悪。そこにループ要素を足してティム・バートン風にしました! という感じ。

そして観れば分かるが1時間以内にオチまで分かっちゃう。

 

それでもなんだかんだ、最後まで楽しめたのは登場する各キャラクターに愛着が持てたからかもしれない。

正直ミス・ペレグリンさんは能力の関係上いなくてはいけないのかもしれないけれど、特に大きな活躍をするわけでもないので割愛させていただきます 笑

ペレグリン役のエヴァ・グリーンはとても綺麗で魅力的な人なんだけれど。

 

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出てくる子供たちはそれぞれ能力持ち。

異様な力持ち、火属性、土属性、透明人間、宙を浮いちゃう(空を飛べるとは違う…)、人形に命を与える、メデューサ、ミツバチ使い、映写機能モード搭載マンなど。

うん、一人要らない子がいるね。映写機能という微妙な技を神に与えられちゃった男の子。使える場所が非常に限られる。片目にレンズ? を装着し壁に向かってピカーと自分の夢を映すのである。

そしてこの子、洋服好きという役に立つのか立たないのか分からない微妙な設定もある。

 

僕はこいつがどこかで死んでしまうんじゃないかと思ってドキドキしていた。

だってなんか一人浮いてるんだもの。

終盤に差し掛かると、この能力者キッズ達は敵と戦うことになる。

皆それぞれの特技を生かして子供ながら敵に果敢に挑むのである。映写機能しかないあいつも、ついにやられてしまうんだろうか…

なぜか僕はそんなところばかりが気になってしまっていた。

 

結果を言えばあいつは無事だった。

しっかり最後まで生き残ってくれた。というか仲間も皆無事だった。よかった。

 

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最後は敵もやっつけ、平和が訪れる大円団。

でも数年後、この映画のエンディングが思い出せるかと言われると自信ない。それ位可もなく不可もないエンディングだった。というか全体的に”ティム・バートン色が強い”というのは印象に残ったけどただそれだけ、という印象。

”ティム・バートンの世界展”と言われたほうがしっくりくるのかも。

 

きっとティム・バートン作品の楽しみ方は、「雰囲気を楽しむ」というのも一つなのだろう。「映画を観てきた」という感想よりも、「アート展に行ってきた」という感覚。

 

とにかくハッピーエンドでよかった。映写機能のあいつが生き残れてよかった…というのが素直な感想だ。

 

 

ではでは