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映画「マリアンヌ」ネタバレ感想:ブラピの下した決断、男なら理解できるはず!

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「フォレスト・ガンプ 一期一会」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の名匠ロバート・ゼメキス監督のもと、ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールが豪華共演を果たし、過酷な時代に翻弄されながら究極の愛を試される男女の運命を描いたラブストーリー。1942年、カサブランカ。秘密諜報員のマックスとフランス軍レジスタンスのマリアンヌは、ある重大なミッションを通して運命の出会いを果たす。それは、夫婦を装って敵の裏をかき、ドイツ大使を狙うというものだった。その後、ロンドンで再会した2人は恋に落ちるが、マリアンヌは誰にも言えない秘密を抱えていた。「イースタン・プロミス」「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」のスティーブン・ナイトが脚本を手がけた。

マリアンヌ : 作品情報 - 映画.com

 

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満足度 ★★★★☆

 

バッドエンド (´;ω;`)

もう設定と雰囲気からしてどちらかが死ぬのかな…とか思って観ていたけれど。でも面白かったので★四つ! 

コメディ要素はもちろん一切なしのサスペンス展開。簡単に言うとスパイもの。戦時中、嫁が敵国のスパイだったらあなたはどうしますか? みたいな。

 

この手の展開は観客がオチを容易に予想出来るだろうから、最早そのオチまでに演者さんにいかに感情移入してもらうかが重要だったりする。僕みたいなひねくれ者は心の隅でそんな風に考えていたりする。

 

でもその点は一切問題なし! だってブラピだもの! 僕は世代的にもど真ん中で大好きな俳優さんだ。

本作でも相変わらずカッコよかった、というかブラピ若返った? フューリーでも同じく軍人を演じていたけれど本作の方が若々しかった。

 

ヒロインであり、タイトルでもあるマリアンヌを演じたのはマリオン・コティヤール。いや~色っぽかったしどこか物悲しい雰囲気をまとっていて、凄く良かったと思います。

最後、拳銃自殺する前の娘に微笑みかけるんだけど、凄く複雑な表情でグッときた!

(誰でもいいからどうにかして! 助けたって!!!)と心の中で絶叫してた…

 

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誰だって妻が出産してまだ間もない時に「お前の嫁さんスパイだから」なんて言われても信じられるわけがない! しかも「もしスパイだったら72時間後、お前が殺れ。殺れなければお前死刑な」と。

無理でしょ! もうなんか色々無理でしょ!

しかも本当にスパイなんだもの……

 

こういう救いのない映画を観て、思い出すシーンは二人がとても幸せなシーンばかり思い出す。最後が悲しければ悲しいラストシーンほど。

 

僕は結婚後よりカサブランカにいる頃のシーンの方が好き。出会いから互いに惹かれあって結ばれるまでの二人はとても素敵だった。そのまま二人で「風と共に去りぬ」でもやっていれば良かったのに…

 

マックス(ブラピ)だって「やばい…この女に惚れちゃまずい…」って頭では考えていたはずなんです、でも男ってやつはそう思えば思うほど、どんどんのめり込んでいっちゃう。

理性はしっかり働いているし子供じゃないのに、超えちゃいけないライン超えちゃうのは何なんだろう。女性も同じなのかな?

 

そして何故か恋に落ちたブラピを見て「ジョーブラックをよろしく」を思い出した。

ブラピもまだまだ恋愛映画いけますね! 

 

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普段、僕はスクリーン映えしそうな映画ばかり劇場で観ていた。ドカーン! ガッシャーン! というようなアクションや映像美溢れる映画はもちろんテレビよりスクリーンで観た方が迫力がある。

本作のようなサスペンスやロマンス映画は自宅鑑賞が普通だった。

 

でも本作を劇場鑑賞して本当に良かったと思う。

表情の細かい動きや心理描写(違っているかもしれないけれど)をしっかり見て取れるし、何より集中しどっぷりその世界に浸れる。DVDで観ていたら、ここまで感情が揺さぶられることもなかったかもしれない。

 

決してハッピーエンドでは無かったかもしれないけれど、成長した娘とマックスが肩を組んで歩いているラストシーンで少し救われた。

 

 

ではでは